耐震リフォームの必要性と費用目安|地震に強い家にする方法

リフォーム
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築年数の古い住宅や増改築のある家は、耐震性能が不足している場合があります。

基礎補強や耐力壁追加などの耐震リフォームで、家族を守る住宅にできます。

  • 基礎補強:50万〜120万円
  • 耐力壁追加:80万〜200万円
  • 接合部補強:30万〜80万円

詳しくは → 外壁・屋根リフォームのポイントと費用


耐震リフォームが必要な理由

耐震リフォームは、特に以下の住宅に必要性が高いとされています。

  1. 築年数が古い住宅(1981年以前)
    1981年以前の建築基準法では耐震基準が低く、現行基準に比べると地震に弱い構造になっています。
  2. 増改築やリフォーム歴がある住宅
    増築部分や改修部分の構造が弱く、地震時に建物全体のバランスが崩れることがあります。
  3. 地盤や立地条件が地震リスクの高い場所
    液状化や地滑りのリスクがある地域では、耐震補強がより重要です。

耐震リフォームの種類

1. 基礎補強

  • 地盤や基礎を補強して建物の揺れを軽減します
  • 方法:鉄筋コンクリートによる基礎補強、ジャッキアップして耐力壁補強

2. 耐力壁の追加・補強

  • 壁の強度を上げて地震の水平力に耐えられるようにします
  • 方法:筋交いの追加、構造用合板の張り増し

3. 屋根の軽量化

  • 屋根の重さは建物の揺れに大きく影響します
  • 方法:瓦から軽量スレート・金属屋根に変更

4. 接合部の補強

  • 柱や梁の接合部分を金物で強化することで、建物全体の耐震性を向上させます

耐震リフォームの費用目安

住宅の規模やリフォーム範囲によって費用は変わりますが

目安は以下の通りです(30坪程度の木造住宅)。

  • 基礎補強:50万〜120万円
  • 耐力壁追加・補強:80万〜200万円
  • 屋根軽量化:100万〜180万円
  • 接合部補強:30万〜80万円

全体を総合的に行う場合は、150万〜400万円程度を見込むと安心です。


耐震リフォームでの注意点

  1. 現状の耐震診断を行う
    まず建築士による現状診断で、どこを補強するかを明確にすることが重要です。
  2. 補助金・助成金を活用する
    自治体によっては耐震リフォームに助成金が出る場合があります。費用軽減につながるため事前に確認しましょう。
  3. 施工業者の実績を確認する
    耐震補強は住宅の命に関わる工事です。施工実績や資格を持つ信頼できる業者を選ぶことが重要です。

まとめ

耐震リフォームは、古い住宅や増改築住宅、地震リスクの高い地域において

家族の命と財産を守るために必要な工事です。

費用は工事内容や住宅の状況によりますが、適切な診断と補強計画を立てれば

長期的に安心して暮らせる住宅になります。

耐震リフォームはコストがかかる工事ですが、地震被害を未然に防ぎ

将来的な修繕費を抑える投資として非常に価値があります。

建築士による診断を受け、信頼できる施工業者で補強工事を行うことが

安心な住まいづくりの第一歩です。

匿名の設計士

「家づくりで騙されてませんか?」

住宅設計を始めてもうすぐ20年を迎える匿名の設計士です。
営業トークや広告では絶対に教えてくれない現場のリアルな知識だけを暴露しています。
ハウスメーカーや工務店に忖度せず設計のプロとして“後悔しない家づくり”に必要な情報をそのままお届け。
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《保有資格》
・一級建築士
・宅地建物取引士
・インテリアコーディネーター

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