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火災保険は“再調達価額”で本当に正しい?時価との裏側まで徹底解説【住宅のプロが指南】

保険会社から “再調達価額と時価、どっちで契約されますか?” と聞かれたんだけど…。
どう答えるのが正しいの?

匿名の設計士
匿名の設計士

この質問、実は火災保険の“根本”なんです。
ここを間違えると、いざという時に受け取れる金額がまったく変わります。

火災保険は補償内容や特約に目が行きがちですが、実はもっと重要な“基準”があります。
それが 「再調達価額(さいちょうたつかがく)」と「時価」 の違い。

結論から言えば、多くの住宅では 再調達価額での契約が適切 です。
ただし、築年数や建物の特徴によっては、時価契約がメリットを持つケースもゼロではありません。

この記事では、できるだけ難しい言葉を避けつつ、でも専門性はしっかり残して
「どんな家が・どんな時に・どちらを選ぶべきか」 を、設計士としての視点で丁寧に解説します。


再調達価額とは?

端的に言うと…

『同じ家を、いま同じ仕様で建てた場合の価格』 のこと。

家は築年数によって価値が下がるものですが、再調達価額はあくまで
“今、まったく同じ家を建てたらいくら必要か” で算出します。

匿名の設計士
匿名の設計士

例えば築20年の家でも、補償額は “20年前の価格” ではなく “今建て直す価格” で保険金が出るイメージです。

再調達価額のイメージ図(築年数が経っても再建築費で補償される)

時価とは?

一方の「時価」は…

『再調達価額 -(経年劣化分)』

つまり、築年数が経つほど価値は下がり、受け取れる保険金も少なくなります。

えっ、じゃあ築20年の家なら補償ってかなり少なくなるの?

匿名の設計士
匿名の設計士

そう。極端な例だと、建て直せない金額しか出ないケースもあります。

時価評価で補償額が減少するイメージ

どちらを選ぶべき?結論は“9割以上は再調達価額”

多くの住宅で再調達価額が推奨される理由はシンプル。

災害後、家を“元の状態に戻せるだけの保険金” が受け取れるから。

地震・火災のリスクが高まっている今、
「受け取った金額では再建できない」
という状況は、家計にとって致命的です。

匿名の設計士
匿名の設計士

再調達価額は、保険料はやや高め。
でも“いざという時”に泣かないためのベースです。

再調達価額と時価の比較表

時価評価が向く家は?(例外ケース)

築40年以上の旧耐震住宅
将来的に建て替え予定がすでにある家
補償額を抑えて、保険料を最小限にしたい場合

ただ、これらもケースバイケース。
古い家でも、家財だけは再調達価額のほうが良いこともあります。


補償額はどう決める?見積もり比較は想像以上に差が出ます

火災保険は、同じ保証内容でも会社によって

  • 建物評価額
  • 料率
  • オプションの扱い

が全く違います。

特に 再調達価額の算定方法が保険会社ごとに微妙に違う ため、
見積もり比較をするだけで、年間1〜2万円の差になることも普通です。

え、そんなに違うの?

匿名の設計士
匿名の設計士

はい。同じ家でも“A社は建物2,300万円評価、B社は2,700万円評価”なんてよくあります。

こういう “ズレ” を防ぐためにも、
複数社の見積もり比較はほぼ必須 です。

🔗 【建物評価の違いを比較するのに便利なサービス】
【インズウェブ火災保険一括見積もりサービス】
※評価額の差を見たいだけでも使えます。


もっと深く知りたい方へ

再調達価額・時価だけでなく、補償の選び方全体を理解したい方は、
こちらに詳しくまとめています。

👉 「火災保険と地震保険の全知識|2025最新ガイド」
https://sumai-knowledge.com/kasai-jishin-hoken/kasai-jishin-zenchishiki/


参考外部リンク


まとめ

  • 再調達価額=今建て直すときの価格
  • 時価=再調達価額−経年劣化
  • ほとんどの住宅は再調達価額で契約するほうが安全
  • 古い住宅などは時価が適する場合もある
  • 評価額は保険会社によって差があるので比較は必須
匿名の設計士
匿名の設計士

“保険金で家が建たない”…これは避けたいですよね。
だからこそ、再調達価額と時価の違いは知っておくと本当に大きいんです。

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