火災保険なんて、
どこで入っても同じでしょ?
昔入ったままだから安心
もしあなたがそう思っているなら、万が一の際、
1,000万円単位で損をする可能性があります。
住宅のプロとして多くの被災現場を
見てきたからこそ断言できますが、
火災保険において最も重要なのは
「保険料の安さ」ではなく、
「再調達価額(新価)」で契約しているかどうか
です。
今回は、その「裏側」にあるリスクと、
後悔しないための選び方を徹底解説します。
1. 「再調達価額」と「時価」— 運命を分ける決定的な違い
火災保険の支払い基準には、
大きく分けて2つの考え方があります。
- 再調達価額(新価):
損害を受けた建物と同等のものを、
今、新しく建築・購入するために必要な金額。 - 時価:
再調達価額から、年数経過による
「消耗分(減価)」を差し引いた今の価値。
多くの人が陥る「時価」の罠を、
具体的な数字で見てみましょう。
保険金受取シミュレーション
※20年前に2,000万円で建てた家が全焼。
現在、同じ家を建てるのに2,500万円かかると仮定。
| 項目 | 再調達価額(新価)で契約 | 時価で契約 |
| 評価の考え方 | 今、建て直すのに必要な金額 | 再調達価額から消耗分を引く |
| 計算式 | 2,500万円 | 2,500万円×残存価値比率 |
| 受け取れる保険金 | 2,500万円 | 1,000万円(※注) |
| 自己負担額 | 0円(元通りに直せる) | 1,500万円(大赤字) |
(※注:築20年で価値が40%程度まで
下がっていると想定した場合)
このように、「時価」契約では、家を失った上に
1,500万円もの借金を抱えて再スタートするという
残酷な現実が待っています。
2. 住宅のプロが見る「再調達価額」が不可欠な理由
なぜ、プロは「再調達価額」を強く推すのか?
それは昨今の「建築コストの高騰」にあります。
ウッドショックや円安、人件費の上昇により、
10年前に建てた金額では、
今は同じ広さの家すら建ちません。
時価契約はもちろん、古い再調達価額のまま
更新していないケースも非常に危険です。
火災保険は
「家を元通りにするためのインフラ」です。
物価が上がっている今、時価で契約することは、最初から
「半分しか直せなくていい」と
放棄しているのと同じなのです。
火災保険の見直しは、単に安さだけで
選ぶと「時価の罠」にハマるリスクが
あります。
住宅のプロである設計士の視点で、
本当に信頼できる比較サービスや
相談窓口だけを厳選してまとめました。
失敗したくない方は、まずはこちらの
比較記事をチェックしてください。
3. 自分の家の「適正な評価額」を知る簡易計算ツール
あなたの家が今いくらで評価されるべきか、
簡易的に算出してみましょう。
住宅会社が算出に用いる「年単価法」を
ベースにしています。
ステップ1:構造別単価(目安)を確認
| 建物の構造 | 1m2あたりの単価(目安) |
| 木造住宅 | 17万円 〜 22万円 |
| 鉄骨造・RC造 | 20万円 〜 25万円 |
| 分譲マンション | 15万円 〜 20万円 |
ステップ2:計算式に当てはめる
建物評価額 = 延床面積(㎡) × 構造別単価
例:延床面積 100㎡(約30坪)の木造住宅の場合
100㎡ × 20万円 = 2,000万円
もし、あなたの保険証券に記載された金額が
この数字より著しく低い場合、「時価契約」に
なっているか、補償が不足している可能性が
あります。
4. あなたの保険は大丈夫?「時価」に陥る落とし穴
実は、自分では「新価」だと思っていても、
実際は「時価」に近い支払いしか受けられない
ケースがあります。
- 古い長期契約のまま放置:
2000年代以前の契約は「時価」が主流でした。 - 価額協定保険特約の欠如:
この特約がないと、時価での支払いになるリスクが高まります。
もっと詳しく保険の構造や、地震への備えを
知りたい方は、こちらのガイドも併せてご覧ください。
5. まとめ:今すぐ証券の「評価基準」を確認せよ
「再調達価額」での契約は、もはや選択肢ではなく、
現代の住宅事情においては「必須」です。
- 時価契約は生活再建を不可能にする。
- 物価高騰の今こそ、保険金額の「再設定」が必要。
- 「価額協定保険特約」が付いているか今すぐ確認。
家は一生に一度の大きな資産です。
それを守る最後の砦が火災保険であることを
忘れないでください。
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【出典・参考リンク】



