
家づくりを始めたばかりの方が必ず通る「仮審査」と「本審査」。
似ているようで、実は役割もチェック内容もまったく違うことはご存じでしょうか。
仮審査に通ったら、もう大丈夫なんですよね?
そう思いたいですよね。
でも……本当は “半分クリア” くらいなんです。
不安になりがちな審査ですが、仕組みを知ると“何を準備すれば良いか”がはっきりします。
仮審査とは?|最初の関門だけど厳密ではない

仮審査は、ざっくり言えば 「年収・借入状況・勤続年数などの基本情報で判断する簡易チェック」。
主に確認されるのは以下です。
● 年収と返済額のバランス(返済比率)
● 他のローンやクレジットカードの利用状況
● 遅延の有無(携帯代含む)
● 勤続年数や雇用形態
とくに 携帯端末代の分割延滞 は、本人が気づいていないケースが多く、日本信用情報機構(JICC)の情報を参照すると理解しやすいです。
→ https://www.jicc.co.jp/
仮審査は数日で結果が出るため、スピード重視のチェックと言えます。
本審査とは?|提出書類をもとに“最終判断”される重要ステップ

本審査は、金融機関が 「実際にお金を貸して問題ないか」 を細かく確認する正式審査です。
仮審査との大きな違いは、以下のような “精査の深さ” にあります。
● 提出書類(源泉徴収票、住民票、課税証明など)を厳密に確認
● 勤務先への在籍確認
● 団信(団体信用生命保険)の審査
● 物件の担保力評価(評価額・地盤・権利関係)
金融庁の情報も参考にすると、審査項目の考え方が整理しやすいです。
→ https://www.fsa.go.jp/
仮審査は人柄の第一印象。本審査は健康診断の精密検査、くらい差があります。
仮審査に通ったのに本審査で落ちる理由
これは意外と多い質問です。具体的には以下のケースが典型。
● 仮審査時の自己申告と書類の内容が違う
(年収・勤続年数・借入残高など)
● 団信に通らなかった
(健康状態で審査不可になることも)
● 物件の担保評価が銀行基準に満たない
(土地の形状、評価額、接道条件など)
えっ、物件の評価で落ちることもあるんですね……?
はい。
家の良し悪しだけで決まらないのが住宅ローンの難しさです。
仮審査→本審査をスムーズに通すポイント

本審査をスムーズに進めるには、以下が有効です。
● 源泉徴収票、課税証明書、住民票などを事前に揃えておく
● 他の借入をできるだけ整理しておく
● 団信の告知書は正確に書く
● 物件契約前に営業担当・設計士と一度状況共有する
設計士として、
「あと1つ書類が早く揃っていれば建物着工が前倒しできたのに……」
という事例、山ほど見てきました。
ちょっとの準備が、家づくり全体の進行を左右します。
初心者がやりがちな“危ない勘違い”
● 仮審査=本審査ほぼ確定
● 年収だけ高ければ問題ない
● ネットで調べた条件がそのまま自分に当てはまる
どれも家づくりの現場ではよく見る勘違いです。
審査は銀行ごとの“クセ”が大きく、相性によって結果が逆転することも普通です。
複数銀行を“正しく比較”するのが最強の対策
仮審査→本審査のズレをなくす方法は、
複数の金融機関を比較し、自分と相性の良い銀行を把握すること。
特に利便性が高いのがこちら:
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1社ずつ仮審査するより、かなり効率いいですね……。
本審査で失敗しない“道筋”が見えるので、初心者こそ使う価値があります。
もっと広く“住宅ローンと補助金の全体像”を把握したい方へ
ローンの流れだけでなく、補助金との相性まで理解すると家づくりが一気に安定します。
ハブ記事:
→ 住宅補助金・ローン活用の全知識|2025年版
https://sumai-knowledge.com/hojokin-jutaku-loan/hojokin-loan-guide/


