大開口=耐震的に弱い、は昔の常識です

リビングに4mの大開口を入れたいんですが…。
やっぱり弱くなりますよね?
“昔は”弱かった、が正解です。
今は違いますよ。
え、そうなんですか…?
木造の耐震性は 壁量・直下率・水平構面の強さ で決まります。
逆にいえば、この3つを押さえれば、大開口は十分に実現できます。
大開口が“弱くなる仕組み”をまず理解しよう
大開口を作ると、以下の2つが減るため耐震性が落ちる、というのが教科書的な考えです。
壁量が不足する
壁が少ないと、建物の“揺れを受け止める力”が不足する。
直下率が下がる

上階の壁の下に壁が無くなると、地震時の力の流れが乱れる。
ここまでは昔も今も同じ。
でも、現代の工法では不足分を“構造で補える”から問題ないんです。
最新工法だと“強い × 大開口”が両立できる理由
耐力壁をバランスよく配置して補える
耐力壁を両端に配置し、
「偏心率(ねじれ)」が大きくならないよう調整
すれば、中央は大胆に開けてもOK。
(参考:国総研|木造住宅の耐震性資料)
▶https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn1084.htm
水平構面(床・屋根)を強化すれば壁を減らしても安定する
ここが非常に重要。
大開口をつくると壁が減りますが、その分
床や屋根(水平面)を強くすれば、地震力を箱全体で受けられるようになります。
え…壁を増やせばいいわけじゃないんですか?
むしろ、壁だけ強くすると地震力が“そこに集中”して壊れやすくなります。
床・屋根の強さと“バランス”を取るのが、耐震設計の本質なんです。

SE構法など「構造計算」前提の工法なら大開口は得意分野
SE構法では
- ラーメンフレーム(柱と梁で負担)
- 構造計算が標準
- 耐震等級3が“前提”
のため、4m級の大開口は設計上むしろ“得意技”。
設計上、最新のバージョンでは最大12mまでの柱スパンを飛ばせます。
(参考:株式会社エヌ・シー・エヌ|耐震構法SE構法)
→ https://www.ncn-se.co.jp/se/
実際に“大開口 × 強い家”を実現するためのポイント
壁量計算だけでなく「構造計算」をする
壁量計算は“最低限のチェック”。
大開口を入れるなら、構造計算(許容応力度計算)は必須。
偏心率(ねじれ)をゼロに近づける
大開口の反対側に耐力壁を寄せすぎると、建物が“ねじれて揺れる”。
→ バランスよく配置すること。
水平構面の補強を必ずセットに
壁を抜いたら、床合板の倍率UP・梁せいUPなどで“構面の強さ”を底上げする。
柱・梁の接合部を金物で強化
大開口は梁が長くなるため、接合部の負荷が大きくなる。
→ 高耐力金物(ホールダウンなど)で補うのが基本。
大開口を安心して実現したいなら、専門家に一度相談を
最近の家づくりでは
「大開口 × 大空間 × 耐震等級3」
は珍しくありません。
ただし、
「間取りの自由度」=「構造の難易度」
でもあるため、経験ある設計者に相談するのが確実です。
大開口や大空間の間取りは、
間取り・耐震・コストの“トータル最適化”が必要 です。
自分だけで判断すると、知らないうちに耐震性を落としてしまうことも。
「少し不安だな…」「第三者の意見も聞きたい」という場合は、
無料のオンライン相談サービス を使うと安全です。
👉家づくりの不安を解決!住宅購入相談サービスで安心サポート【家づくり相談所】
専門家が“中立的な立場で”アドバイスしてくれます。
参考過去記事(内部リンク)
より体系的に理解したい方はこちら:
👉 耐震改修・住宅構造ガイド|後悔しない家づくりのポイント
https://sumai-knowledge.com/taishin-renovation/taishin-house-check/


