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耐震補強の見積もりはここを見ろ|金額より重要な7つのチェックポイント【設計士目線】

耐震補強を検討し始めた多くの方が、

最終的にぶつかる壁があります。

見積もりをもらったけど、
高いのか安いのか、

正直わからない。。。

これは知識不足ではなく、構造上の問題です。

耐震補強の見積もりは、

“分かりにくくなるように作られている”ことが多いからです。

この記事では、

金額の大小ではなく

「その見積もりが、

あなたの家にとって意味があるか」


を見抜くためのポイントを、

設計士の立場から整理します。


なぜ耐震補強の見積もりは分かりにくいのか

耐震補強の見積もりが難しい理由は、

主に3つあります。

  • 家ごとに前提条件
    (築年数・構造・劣化状況)が違う
  • 補強方法によって“効果の出方”が
    大きく異なる
  • 数値で説明されない工事が多い

つまり、

同じ「耐震補強」でも中身は別物なのです。

だからこそ

「総額いくらか」だけで比較すると、

簡単に失敗します。


総額だけで比較すると失敗する理由

例えば、

  • A社:120万円
  • B社:180万円

一見すると、A社のほうが魅力的に見えます。

しかし実務では、

  • A社:部分補強のみ・効果説明なし
  • B社:全体補強・評点改善まで提示

というケースは珍しくありません。

安い=得

ではなく

安い=効いていない

可能性があるのが、耐震補強です。


【最重要】見積書で必ず確認すべき7つのチェックポイント

耐震診断の前提条件が書かれているか

  • どの診断方法を使ったのか
  • 現地調査はどこまで行ったのか

これが書かれていない見積もりは、

根拠のない補強提案になりがちです。


補強範囲が明確か(全体 or 部分)

  • 特定の壁だけ補強
  • 建物全体をバランスよく補強

どちらなのかで、

耐震性の上がり方はまったく違います。

「一部のみ補強」の場合は、

なぜそこだけで十分なのか

説明があるかを必ず確認してください。


工法名があいまいになっていないか

「耐震補強工事 一式」

この表記が多い見積もりは要注意です。

  • 構造用合板なのか
  • 金物補強なのか
  • 制震ダンパーなのか

何を使って、どう強くするのか

が分からない工事は、評価できません。


構造計算 or 壁量計算の扱い

  • 壁量計算だけなのか
  • 構造計算まで行っているのか

これによって、

補強後の信頼性が変わります。

特に大きな間取り変更を伴う場合、

計算なしの補強はリスクが高くなります。


仮設・解体費が不自然に安くないか

極端に安い場合、

  • 解体後に追加費用が出る
  • 必要な工程が省かれる

といったケースが起こりがちです。

後出し請求の温床になる部分なので要注意。


「一式」表記が多すぎないか

一式=悪、ではありません。

ただし、

  • 数量が書かれていない
  • 単価の根拠が不明

場合は、

比較不能な見積もりになります。


補強効果が数値で説明されているか

  • 評点がどう変わるのか
  • どの程度改善するのか

これが説明されない補強は、

「やった気になる工事」で終わる可能性があります。


見積もりを比較する前にやるべき準備

見積もり比較で失敗しない人は、

事前にこの3点を整理しています。

  • どこまで安全性を求めるのか
  • 間取り変更は伴うのか
  • 将来、建て替えの可能性はあるか

これが曖昧なままでは、

どんな見積もりも正解に見えません。


自分で判断できない人が取るべき、現実的な選択

ここまで読んで、

理屈は分かったけど、
自分の家の場合、

どれが正しいのか
判断できない。。。

そう感じた方は、少なくないはずです。

それは当然です。

耐震補強は

家ごとに“前提条件”が違うため、

一般論だけで決めるのは

難しい分野だからです。

そういう場合は、

  • 1社の提案を鵜呑みにしない
  • 複数の考え方を並べて整理する

このプロセス自体が、

失敗を防ぐ最大の対策になります。

耐震補強の見積もりや相談先を

比較しながら検討したい方は、

次の記事も参考にしてください。

▶︎ 耐震補強の見積もり・相談先を整理する方法はこちら


まとめ

  • 耐震補強の見積もりは「金額」では判断できない
  • 見るべきは“前提条件・範囲・効果”
  • 判断に迷ったら、比較できる状態をつくることが重要

この記事は、行動を急がせるためのものではありません。

後悔しない判断をするための

「基準」を持つための記事です。

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