
グラスウールは、住宅断熱材として最も広く
使われている素材のひとつです。
しかしネットや口コミでは、
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グラスウールは性能が悪い
結露しやすい
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健康に悪い
といった声も散見されますが、
これらの多くは誤解や条件のすれ違いによるものです。
この記事では、設計士の本音で
- グラスウールの実力
- どこが弱点か
- どう避けるべきか
を冷静に整理し、あなたが正しく判断
できるように解説します。
グラスウールとはどんな断熱材?
グラスウールは、
溶かしたガラスを細い繊維状にして
固めた断熱材で、 綿のような見た目です。
大きな特徴は👇
- 比較的 安価
- 優れた 熱抵抗性
- 施工次第で 高性能を出せる
という点です。
ただしこれは「正しく使えば」の前提付きです。
「素材としての性能」は本質的に弱くない
グラスウールの素材自体は無機質で、
- カビない
- 腐らない
- 劣化しにくい
という性質があります。
つまり 素材寿命は長いです。
また多くの断熱材と同様、適切な密度・厚みで
施工すれば、
熱抵抗性能(断熱性能)も十分です。
よくある悪評の正体
ここからは、よく言われる悪評の背景を整理します。
❌ 誤解①:結露しやすい
グラスウールは空気中の水蒸気を通しやすく、
水蒸気が起きると壁内結露が発生しやすい
という性質があります。
ポイントはここです:
結露が問題になるのは、
断熱材のせいではなく、
防湿・気密が甘い設計・施工の方です。
防湿層の破れ・隙間・配線周りなどから侵入した
水蒸気が原因で、グラスウール素材自体ではなく
壁体内で「濡れた状態が続く」ことが問題です。
【余談】
グラスウールに関してだけ『水蒸気を通しやすい』ことがデメリットだと謳ってますが
セルロースファイバーや木繊維断熱材などは逆に『水蒸気を通しやすい』ことがメリットのように謳われている不思議。
❌ 誤解②:健康に悪い
施工取り扱い時に繊維が飛び、
皮膚や呼吸器に一時的な刺激を与えることが
ありますが、これは物理的な刺激であり、
重大な健康被害の証拠はありません。
※施工中は手袋・マスクで対応
※完成後は繊維が露出しない
という前提で問題ありません。
最大の弱点は“施工精度”
グラスウールが悪く言われる理由のほとんどは
これです。
👇 施工が甘いと起きる問題例:
- 材料が沈む
- 隙間ができる
- 防湿層が破れる
→ 断熱性能が一気に落ちる
この状態は素材のせいではなく
施工品質の低さが原因です。
防湿・気密が本質的に重要な理由
グラスウールの断熱性能を最大限発揮するためには
防湿・気密処理が必須です。
なぜなら水蒸気は
- エアコン配管まわり
- 配線貫通部
- 釘・タッカー穴
といった細かな部分から侵入し、
材料内部で結露・乾燥不良を起こすからです。
これを防ぐためには配線・配管周りの防湿処理や
気密施工への理解ある会社選びが大切です。
未だに気密(というか防湿)に
ついて知識不足なのか否定的な設計士も
少なくないです。
また、
実際に施工する職人の理解が得られていなければ
理想的な断熱・気密は実現できません。
価格×性能のバランスは“トップクラス”
グラスウールの最大の強みは、費用対効果の高さです。
適切な材料選びと施工であれば、
- 価格
- 断熱性能
- 耐久性
この3つのバランスが優秀で、
他の断熱材と比べても経済性に優れる素材です。
判断ポイント
現場で信頼できる提案かどうかを判断するには、
次のような質問が有効です:
- 防湿・気密の考え方は説明されているか?
- 材料の密度は明確か?
- 施工中のチェック体制はあるか?
これらが答えられない会社は注意です。
どの断熱材を選ぶか迷ったら
他の断熱材についてもまとめた記事があるので
参考にしてください。
まとめ:グラスウールの評価
✔ 素材としては高耐久+高コスパ
✖ 施工品質次第で性能が落ちる
結局のところ、
匿名の設計士グラスウールは「材料」ではなく「施工会社の技術」で性能が決まる断熱材というのがプロの本音です。








