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断熱材の選び方完全ガイド|失敗しない断熱リフォームと断熱等級6・7対応【2025年版】

― 匿名設計士が、現場の“本音”をやわらかく解説します ―

住宅の断熱性能は「暮らしやすさ」だけでなく、
健康・耐久性・光熱費・結露リスク・家の資産価値 に直結します。

しかし、断熱材は種類が多く、専門家でも意見が分かれる分野。
まして一般の施主の方が “正解” を判断するのは難しいのが本音です。

この記事では、断熱材を選ぶときに押さえるべきポイントを
できるだけやさしく、かつ実務者の視点も交えて まとめました。

断熱改修・新築にかかわらず、
“これさえ読めば迷わない” という内容を目指しています。

断熱不足による結露や暑さで困っている住宅のイメージ写真

断熱材選びで最初に理解すべきこと

断熱材を選ぶ際、多くの方が
「どの素材が一番いいの?」と質問されます。

しかし現場の設計士としての結論は、

匿名の設計士
匿名の設計士

素材より “施工精度と湿気計画” のほうが圧倒的に重要。

どれほど高性能な断熱材でも、

  • 隙間がある
  • 防湿層が切れている
  • 付加断熱の納まりが悪い
  • 湿気の逃げ道がない

これらがあるだけで 性能の3〜5割が失われ
結露・カビの原因にもなってしまいます。

屋根・壁・床に断熱材が配置された住宅断面イラスト

※詳しい施工ミス例:
「グラスウール施工ミスで起きる失敗例|匿名設計士が語る注意点」


断熱性能を決める“3つの指標”を理解する

熱伝導率 λ(W/m・K)

数値が小さいほど断熱性が高い。
グラスウール0.038、木繊維0.046〜、セルロース0.040〜など。

断熱材の厚み

性能が高いほど“薄くできる” が、
リフォームでは厚みを確保できるかが重要ポイント。

施工精度(最重要)

断熱材の実力を100%発揮できるかはここで決まる。
職人の腕・現場管理の質によって大きく差が出る。

※湿気と結露の基礎:
「断熱材の湿気・結露対策|木造住宅を長持ちさせる核心」


主要断熱材の特徴と“どんな家に向くか”

■ グラスウール(GW)

・コスパ最強
・正しく施工できれば十分高性能
・防湿シートの施工精度が生命線
→ 向いている:コスト重視/壁厚が確保できる家

「グラスウールは本当に悪い断熱材なのか?プロが本音で語ります」

断熱リフォームは、家ごとに最適解が違います。
「どれが自分の家に合うのか」は専門家しか判断できません。

一度プロに聞いて“やらなくていい工事”が分かるだけで、
20〜40万円以上のムダが消えることも普通です。

家づくりの不安を解決!住宅購入相談サービスで安心サポート【家づくり相談所】


■ 吹付ウレタンフォーム(現場発泡)

・隙間に入りやすく気密を取りやすい
・厚みが必要/経年劣化の議論あり
→ 向いている:気密を優先したい家

「吹き付けウレタンフォーム:悪評の真実と誤解」


■ セルロースファイバー

・調湿性が高い
・重量があるため施工管理が重要
→ 向いている:湿気・結露が気になる家

「セルロースファイバーの真実」


■ 木繊維断熱材

・夏の熱ごもりに強い
・吸放湿性能が高い
・外張り断熱として相性が良い
→ 向いている:夏暑い地域/外張り断熱

「木繊維断熱材の魅力と効果|夏も冬も快適な理由」

さまざまな断熱材のイメージ画像

■ 真空ガラス・樹脂窓・二重窓(窓の断熱)

・壁より窓の方が熱が逃げる
・費用対効果が高い
→ 向いている:既存住宅の断熱改修

「窓断熱リフォームの費用と効果|二重窓・樹脂サッシ・真空ガラス比較」


断熱等級6・7に対応するには何が必要?

断熱等級6・7 は
「素材」だけでなく「納まり」「気密」「日射取得」を含む総合評価 です。

特に愛知県(6地域)は、

  • 夏は日射遮蔽
  • 冬は日射取得
    どちらも考慮した設計が必須。

断熱材の性能だけで等級は取れません。
窓・玄関・床・気密・換気計画までセット で考えましょう。

断熱等級4〜7のUA値比較表

建築研究所|住宅の省エネルギー基準
https://www.kenken.go.jp/becc/


結露・湿気リスクと断熱材の関係

断熱を強化すればするほど
結露リスクはむしろ高くなります。

理由:
・室内側がより暖かくなる
・外壁側がより冷たくなる
・その境界で水蒸気が結露しやすくなる

だからこそ

“断熱強化=換気計画の強化” がセットで必要。

温度差によって湿気が壁内に移動し結露する仕組みの図

「断熱改修後は換気計画が必須|結露を防ぐ最適な換気方法」
「断熱リフォームで“カビが増える”逆効果とは?」


リフォームで断熱材を選ぶときの注意点

リフォームでは“既存構造” の制約があるため、新築とは考え方が異なります。

■ 部分断熱リフォームは結露を誘発することがある

壁の一部だけ断熱すると、
結露ラインがズレてカビるケースが多いです。

「部分断熱リフォームの落とし穴|一部だけで後悔する理由」


■ 換気と湿気経路の見直しが必須

気密が上がる→湿気がこもる→結露 が典型的。

第一種換気と第三種換気の仕組みを比較した図

■ コストの優先順位

「窓 → 天井 → 床 → 壁」の順が基本。
費用対効果が一番高いのは窓。


コストと性能の“ちょうどいいバランス”

性能だけ追いすぎても、施工難度や費用が上がりすぎてしまいます。

私としては

“等級5〜6程度+窓を強化+湿気対策”

が最も費用対効果が良いと感じています。

断熱性能向上により光熱費が削減されていく様子を示した図

まとめ:目的別の断熱材の選び方

住宅の断熱リフォームについて専門家に相談する様子の写真

家の断熱は、構造・地域・築年数で「正解」が大きく変わります。
とくに はじめて断熱リフォームを検討する方ほど、無料で専門家に相談したほうがコストの失敗がありません。

私は設計士として、
“最初の判断ミスだけで数十万円〜百万単位の差”
がついたケースを何度も見てきました。

うちの場合、どこをどの程度直すべき?

高い断熱材を使ったほうが本当に得?

等級6や7にしたいけど、金額はどれくらい?

こういう疑問をまとめて聞ける無料サービスがあります。


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