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寒暖差が激しい地域で失敗しない断熱材選び|夏冬の結露リスクを避ける最適解

断熱材・断熱改修

寒暖差が大きい地域──たとえば北陸・東北・山間部では、
断熱材の選定は「温暖地」とまったく同じ考え方では通用しません。
こうした地域は“断熱材の性能”ではなく、“湿気の制御”を基準に選ぶべきなんです。

断熱性能の数値が高いものを
選べば正解じゃないんですか?

匿名の設計士
匿名の設計士

数字だけで選ぶと、
むしろ危険なケースが多いんです。

今の住宅は高断熱化が当たり前になり、その結果、壁体内結露のリスクはむしろ増えている側面があります。
特に寒暖差の激しい地域では、その傾向が顕著です。


■ 冬型結露と夏型結露──“両方”考える必要がある地域

特に北陸・東北は冬の厳しさが知られていますが、近年は夏の酷暑化も無視できません。

● 冬型結露

外気が極端に冷える → 壁内の露点が室内側に近づく → 湿気が冷やされて水滴化。

● 夏型結露

屋外が高温高湿 → 冷房で室内が冷える → 外側からの湿気が壁内で結露する。

寒暖差の大きい地域では、この両方が年に数回レベルで発生します。
つまり、断熱材は「冬に強い」だけでは不十分。
「夏も含めた湿気移動の制御」が必要なのです。

冬型結露と夏型結露の発生位置を比較した壁体内の模式図

■ 断熱材をやみくもに厚くすると起きる“致命的リスク”

断熱材を厚くすれば熱は通りづらくなる。
ただし、寒暖差が大きい地域ではそれが壁内の露点位置をずらし、
夏型結露のリスクを高める原因になります。

匿名の設計士
匿名の設計士

特に“グラスウールを
ただ厚くしただけ”の施工は、
夏型結露を助長しやすいんです。

断熱材の厚み・密度・防湿層の位置を正しく調整しないと、
壁のどの位置で空気が結露するか(=露点位置)が変わり、建物寿命を縮めてしまいます。


■ 寒暖差が大きい地域に向いている断熱材の考え方

湿気をコントロールしやすい素材

たとえば

  • 透湿抵抗を高すぎる/低すぎるどちらにも偏らない断熱材
  • 木繊維断熱材(調湿性を持つ)
  • 高密度グラスウール(計画換気との併用が前提)

断熱材そのものより“防湿層の位置”が重要

防湿層を室内側に確実に設置する。
地域によっては可変透湿シートが有効で、夏型結露の抑制に役立つ。

外張り断熱 vs. 内断熱のバランス設計

寒冷地では外張り断熱が安定しやすいですが、
厚みのバランスを誤ると夏型結露を誘発することがあります。

「どちらが正解」ではなく、組み合わせと露点位置のコントロールが鍵です。


■ 専門家だけが見ている“露点位置”の考え方

寒暖差が大きい地域で最も重要なのは、

“壁体内のどこに露点がくるか?”

これが

  • 冬は“外側”
  • 夏は“室内側”
    に動きます。

断熱材の種類・厚さ、防湿層の有無によって露点はズレるため、
結露シミュレーションのような計算ソフトで事前に検討するのがプロの世界では当たり前です。

そこまでやる必要が?

匿名の設計士
匿名の設計士

寒暖差の大きい地域ほど
“やるべき”なんです。

参考:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会:計算の結果による温熱環境(結露の発生を防止する対策) に関する試験ガイドライン

詳しい断熱材の基礎知識・施工ミスの注意点は
こちらの過去記事:『断熱材・断熱改修』(https://sumai-knowledge.com/dannetsu-renovation/insulation-choice-guide/)
でまとめています。

寒暖差の大きい地域は、断熱だけでなく換気計画や素材選定も絡むため、一般の方がセルフ判断するのはかなり難易度が高い領域です。
もし、専門家に“一度だけでも”相談してみたい場合は、無料で利用できる
【家づくり相談所】を使うと、断熱計画のチェックに役立ちます。

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