
家づくりを考え始めたばかりの方が、まず最初にぶつかりやすい壁——それが「住宅ローンの事前審査」です。
審査って……もし落ちたら、家づくり終わりじゃないですか?
実はそんなに怖い場所じゃないんですよ。
ちょっと“仕組み”を知れば対策できます。
事前審査は「借りられるかどうか」だけでなく、「安全な返済計画になっているか」を確認するためのチェック。
言ってしまえば、家づくりのための“健康診断”のような位置づけです。
事前審査で落ちる主な理由

事前審査には、共通して見られるポイントがあります。特に多いのは以下の4つ。
● 年収と返済額のバランス(返済比率)
● クレジットカードのキャッシング枠
● 自動車ローンやカードローン残債
● 携帯端末代の分割払いの遅延
最後の「携帯端末代の遅延」は、本人が気づいていないケースが本当に多いです。
延滞情報については、JICC(日本信用情報機構)の説明が分かりやすいので、気になる方はチェックしてみてください。
→ https://www.jicc.co.jp/
匿名の設計士がよく見る“落ちないための準備”
なんだか不安要素が多いですね……。
いえ、大半は“事前に整えられる項目”なんです。
対策としては以下が王道です。
● 不要なクレジットカードを整理する
使っていないカードのキャッシング枠も立派な“借入可能性”として扱われます。
● 車のローンなど返せるものは完済する
1つの借入が消えるだけで返済比率はかなり改善します。
● 延滞がある場合は最優先で解消する
たとえ数千円の通信費でも影響あり。ここは要注意。
● 収入証明や源泉徴収の準備をしておく
書類が揃っている施主さんは、審査がスムーズです。
金融庁の公式ページにも、返済比率や総量規制に関する基本情報がまとめられています。
→ https://www.fsa.go.jp/
審査に落ちても「家づくり終了」ではありません

審査基準は金融機関によって大きく違います。
例えば同じ年収・同じ借入でも、
地方銀行 → 可
ネット銀行 → 不可
というように“相性”があるのは日常茶飯事です。
実際、1社落ちて不安になっていた施主さんが、
別の銀行だとあっさり通る……というケース、珍しくありません。
また、フラット35は勤続年数や職種に比較的フレキシブルな場合も多く、選択肢として有力です。
→ https://www.flat35.com/ エビデンスとしても信頼性が高く、家づくり初心者におすすめです。
安全に“自分に合う銀行”を見つける方法
住宅ローンは、表面金利だけで選ぶ時代ではありません。
審査基準・団信内容・金利タイプ・保証料……見るべき要素が多すぎるのが現実です。
そこで便利なのが、複数の金融機関を一括で比較するサービス。
とくに
完全無料の住宅ローン一括比較!モゲチェック
これは、匿名の設計士として業務でもよく使っています。
「通りやすい銀行」と「条件が良い銀行」をまとめて調べられるのがメリットで、審査の不安が大きい方ほど使う価値があります。
銀行を1つずつ調べるより、だいぶ気が楽ですね……。
ええ。知らないうちに“選択肢が偏る”のが一番怖いので。
もっと“家づくり全体”の流れを理解したい方へ
住宅ローンだけで考えると、全体像がつかみにくいもの。
補助金との相性や、建物価格の決め方まで見通しておくと、家づくりは一気に安定します。
参考になる過去記事はこちら:
→ 住宅補助金・ローン活用の全知識|2025年版
https://sumai-knowledge.com/hojokin-jutaku-loan/hojokin-loan-guide/


