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耐震補強の費用相場|工法別の違いと“本当に効果が出る補強”を匿名設計士が解説【2026年版】

耐震・耐震改修

耐震補強の費用は、

安く済む家と、高額になる家の差が極端です。


実際の現場では、

  • 80万円前後で安全性が大きく上がる家
  • 200万円以上かけても、ほとんど変わらない家

そのどちらも存在します。


違いを生むのは、

工法の名前でも、金額の大小でもありません。

「どこを、どこまで直すか」という判断です。


先に結論だけ

  • 耐震補強の費用相場は
    30万〜300万円以上と幅が広い
  • 安い見積もりほど
    「効いていない補強」が混ざりやすい
  • 費用を見る前に、
    家の弱点を正しく把握することが最優先

この前提を押さえたうえで、

工法別に「費用」と「効き方」を整理します。


耐震補強の費用相場(全体像)

木造住宅(30坪前後)の目安です。

補強レベル費用の目安
最小限の補強30〜100万円
標準的な耐震補強120〜250万円
条件の厳しい住宅250〜400万円以上

※ 建物の状態・築年数・基礎の種類によって
 大きく変わります。


「100万円でできますか?」という質問自体が、

判断としては危険
です。


工法別|費用と効果の現実

壁の補強(耐力壁の追加)

費用目安:15〜30万円/1か所

最も一般的な耐震補強です。

評点を上げやすく、見積もりにもよく登場します。


ただし注意点があります。

  • 壁を増やせば強くなる、は誤解
  • 配置とバランスが悪いと効果は出ない
匿名の設計士
匿名の設計士

「壁を何枚足したか」ではなく、
「どこに足したか」

がすべてです。


基礎補強(無筋基礎・ひび割れ対策)

費用目安:40〜120万円

基礎が弱い家では、

壁補強をしても耐震性は上がりません。

  • 無筋基礎
  • 大きなひび割れ
  • 不同沈下の兆候

これらがある場合、

基礎を後回しにする補強はほぼ意味がないです。


金物補強(接合部の補強)

費用目安:5〜15万円/1か所

柱や梁の接合部を強化する工事です。

  • 単体では耐震性は大きく上がらない
  • 壁補強と組み合わせて初めて効果が出る

「金物だけやる」提案には要注意です。


屋根の軽量化(瓦→軽量屋根)

費用目安:120〜200万円

屋根が重い家ほど、

地震時に建物へかかる力は大きくなります。

  • 瓦屋根  →  金属屋根
  • 評点が一気に改善するケースもあり

費用はかかりますが、

費用対効果が非常に高い補強

になる場合があります。


部分耐震補強(ピンポイント補強)

費用目安:30〜80万円

家全体ではなく、

  • 特定の弱点
  • 明確なリスク箇所

だけを補強する方法です。


条件が合えば、

最も合理的な選択になることもあります。


よくある失敗パターン

耐震補強で後悔する人には共通点があります。

  • 一番安い見積もりで決めた
  • 壁だけ直して基礎を見ていない
  • 建て替えとの比較をしていない

これらはすべて、

「費用」だけを見て判断した結果です。


本当に見るべきポイント

耐震補強は金額ではなく、

  1. 家のどこが弱いのか
  2. なぜそこを補強するのか
  3. 補強後、何がどれだけ改善するのか

この3点で判断します。


見積書に書いてある数字だけでは、

この中身は分かりません。


迷ったときの現実的な判断方法

耐震補強の見積もりは、

1社だけで決めるべきではありません。


複数社を比較すると、

  • 補強内容の考え方の違いが見える
  • 不要な工事が浮き彫りになる
  • 金額が適正か判断できる

というメリットがあります。


比較すること自体が、

失敗を避けるための保険
です。


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まとめ

耐震補強は、

安く済ませる工事ではありません。


かけたお金が

「安全性として返ってくるかどうか」

それだけが判断基準です。


費用に迷ったら、

まずは比較から始めるのが最も安全な選択です。

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