木造住宅の「耐震診断」は、
大地震で倒壊するリスクを数値化する
唯一の方法です。
勘や感覚では安全とは言えません。
耐震診断を受けると、
- 家がどこまで安全か
- 補強がどこに必要か
- 補強費用の目安
が初めて見える化されます。
🔍 木造住宅の耐震診断とは?
耐震診断は、政府が定めた基準に従い、
専門家が住宅の構造をチェックして
耐震性能を「評点」という数値」
で評価するプロセスです。
評点は以下のように判断されます:
- 1.0以上 : 一定の耐震性能あり
- 0.7〜1.0 : 補強で改善可能
- 0.7未満 : 倒壊リスクが高い
これは東京都の耐震診断基準(Iw評価)に基づく数値例です。

💰 耐震診断の費用相場(2026年版)
耐震診断の工程は診断方法によって3種類に分かれます。
| 診断の種類 | 費用の目安 |
|---|---|
| 一般診断 | 約5〜10万円 |
| 精密診断(1次) | 約10〜20万円 |
| 精密診断(2次) | 約20〜40万円 |
※図面がない場合や床下・天井裏の調査が必要な場合、費用はやや上がることがあります。
また、自治体によっては 耐震診断の補助制度があり、
診断費用が大幅に軽減できるケースもあります。
👉 参考:
国土交通省による各自治体の耐震診断助成一覧
→ 国土交通省「地方公共団体における木造住宅耐震診断の補助制度一覧」
📋 耐震診断の流れ(現地調査〜報告まで)
耐震診断の一般的なステップは次の通りです。
- 事前ヒアリング
家の築年数、図面の有無、リフォーム履歴などを確認。 - 現地調査(約1〜3時間)
・壁量
・壁の配置バランス
・雨漏り
・白蟻被害
・基礎のひび割れ
などを実際に見ます。 - ソフトによる構造評価
数値(評点)を出して総合判定。 - 結果説明と改善案の提示
どこをどう補強すれば効率的かを解説します。
通常、現地調査+計算+報告書作成で1週間前後の流れです。
🕒 診断の時間の目安
- 現地調査:1〜3時間
- 図面整理・評点計算:3〜7日
- 結果報告:30〜60分程度
→ 時間は住宅の大きさや調査の精度によって変わります。
🧠 「どんな家」が診断を受けるべき?
特に次のような家は、早めの診断を検討すべきです👇
- 1981年以前に建てられた
- 増築して複雑な形になっている
- 1階の壁が極端に少ない
- 屋根が瓦で重い
- 基礎にひび割れがある
- 雨漏り・白蟻などで劣化している
これらは耐震性の弱点になりやすいポイントです。
❗ よくある誤解と事実
誤解①:耐震診断は「怖いほど補強を迫られる」
→ 実際は、
診断結果によっては 部分的な補強だけで十分な場合も多いです。
誤解②:壁を増やせば必ず安全になる
→ 壁の位置やバランスが重要であり、
ただ単に壁を増やしただけでは逆効果になることもあります。
🏠 耐震診断を受けるメリット
耐震診断には次のようなメリットがあります👇
- 建物の弱点が数値で“見える化”できる
- 不要な補強を避けられる
- 補強費用の優先順位が分かる
- 自治体の補助金制度を活用できる
- これからの耐震化政策と親和性が高い
特に築30〜50年の木造住宅は、
今のうちに診断を受ける価値があります。
自治体によっては、
耐震診断を受けた建物に対して
「改修する場合」「解体する場合」
両方に対して補助金制度の利用が
可能です。
🧩 診断を依頼する会社の選び方
以下のような観点で選ぶと安心です👇
- 耐震診断士や構造設計の資格者が担当
- 設計士が現地調査してくれる
- 診断と補強工事が分離している
- 事例や評判を見せてくれる会社
補強工事を前提に高額な見積もりを出すだけの会社には注意です。
📌 耐震診断は“補強前の必須プロセス”
耐震診断は、
家の不安を数字で理解する最初の一歩です。
診断によって、
「どこを」「どれだけ」「どう補強するべきか」
が初めて明確になります。
特に築古住宅や不安がある家は、
まず診断を受けて“現状の強さ”を把握することをおすすめします。


