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耐震診断で “評点1.0” って出たんですけど、これで安心して住み続けられますよね?
多くの方が誤解しますが、“1.0 = 完全に安全” ではありません。
匿名の設計士
耐震診断は非常に便利な指標ですが、数字が答えのすべてではない という点がもっと知られるべきだと感じています。
特に「評点1.0」は、初心者ほど“合格ライン”と捉えて油断しがちです。
しかし、実際には 住宅の年代・基礎の状態・地盤・施工精度 など、多くの要素を考慮しなければ安全性は語れません。
今回は、現場経験にもとづき、
“評点1.0が意味する安全性の限界” を丁寧に解説します。
また、本記事は次のハブ記事のサテライトです:
👉 耐震改修・住宅構造ガイド|後悔しない家づくり【2025年版】
https://sumai-knowledge.com/taishin-renovation/taishin-house-check/

そもそも耐震診断の「評点」とは?
耐震診断で用いられる評点とは、
地震に対する建物の強さを数値化した指標 です。
評点の基本ライン
- 0.7 未満:倒壊の危険性が高い
- 0.7〜1.0 未満:倒壊する可能性がある
- 1.0 以上:倒壊しない可能性が高い
この「1.0以上」が、いわゆる“合格ライン”。
しかし、ここに落とし穴があります。

評点1.0は“最低ライン”であり“十分な安全”ではない
匿名の設計士評点1.0は“このレベルを下回ると危険”という最低ラインであり、
“ここを超えればずっと安心”という意味ではありません。
よくある誤解
- ❶ 1.0=地震に強い家
- ❷ 1.0=補強する必要がない
- ❸ 1.0=新築並みの安全性
実際にはどれも不正確です。
なぜか?
- 1.0は「倒壊しにくい」レベルであり
「損傷しない」「住み続けられる」を保証する値ではない - 震度6強〜7では「非倒壊」でも大破の可能性は十分ある
- 過去の大地震でも「評点1.0の家」の損傷事例は多い
つまり、評点1.0は
“ギリギリクリア” のライン と理解すべきなのです。
評点1.5が推奨される理由
耐震の専門家は、次の理由で 1.5以上を推奨 します。
●安全余裕度が段違い
1.0 → 1.5 の差は、
単純な “1.5倍” ではなく 揺れへの粘り強さが大幅に向上 します。
●主要構造のバランスが改善される
弱い面・強い面の偏りが減り、
“ねじれ” が起こりにくい。
●過去の震災データ
東日本大震災・熊本地震では、
1.5以上に補強された住宅が圧倒的に被害が少なかった ことが調査で判明。

評点が高くても「意外な弱点」が残るケース
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評点が高いのに、弱点って残るんですか?
あります。
むしろ多いです。
匿名の設計士
代表的な弱点
- 基礎のひび割れや鉄筋不足
- 老朽化した土台や柱
- 外壁のモルタル劣化
- 白蟻被害
- 地盤沈下
耐震診断は構造計算中心であり、
劣化度や施工品質まで完全に数値化するわけではありません。
つまり、評点=家の総合診断結果のすべてではない のです。
このあたりはハブ記事でも詳しく解説しています:
👉 https://sumai-knowledge.com/taishin-renovation/taishin-house-check/
参考外部情報
専門用語は多いですが、
「評点の本来の意味」 を理解するのに非常に役立つ資料です。

評点1.0の場合は、まず「専門家の再診断」+「複数見積り」が必須
評点1.0の家は、
“安全かどうかの分岐点に立っている状態” といってもよいです。
そのため、必ず以下のステップを踏む必要があります。
現地劣化診断(基礎・土台・外壁)
数値では見えない部分をチェック。
補強案の比較
会社によって提案内容がまったく違う。
複数見積もりで適正価格を把握
耐震補強は「相場の幅」が大きく、
1社だけだと“割高な案”に気づけません。
匿名の設計士評点1.0前後の家こそ、複数業者から見積りを取るべきです。
補強内容・価格・工期が会社ごとにぜんぜん違うため、
1社だけで判断するのは本当に危険です。最近は、耐震補強に強い会社を自動で比較できる
無料の一括見積もりサービス が増え、利用者も急増しています。
“診断 → 比較 → 最適化” までまとめて進められるので、
予算の無駄を避けたい方にはとても有効です。
まとめ|「1.0=安全」ではない。誤解せず冷静に判断を
- 評点1.0は“最低ライン”であって“十分な安全”ではない
- 1.5を目指すことで安全余裕度が大幅アップ
- 劣化や基礎不良は評点だけでは判断できない
- 専門家の再診断が必須
- 最後は「複数見積もり」で適正な補強を選ぶ
あなたの家が「どの程度の安全性にあるのか」を正しく理解することで、
後悔しない耐震改修が実現できます。


