こんにちは。今回は「中古住宅の診断、購入前の確認ポイント」について解説します。
30代〜40代で「中古住宅を買ってリフォームしようかな」と考えているご夫婦にとって、購入前のチェックはとても大切です。
新築に比べて価格が抑えられる中古住宅は魅力的ですが、劣化や不具合が隠れているケースもあります。診断を怠ると、購入後に大きな修繕費用がかかってしまうことも…。ここでは、中古住宅を購入する前に必ず確認しておきたいポイントを整理しました。
中古住宅の購入に住宅診断が欠かせない理由
新築と違う中古住宅のリスク
中古住宅は築年数によって劣化が進んでいます。見た目はきれいでも、屋根裏や床下で問題が進行していることがあります。
診断をしないと起こりやすいトラブル
購入後に雨漏りやシロアリ被害が発覚すると、修繕に数十万円〜数百万円かかるケースも。こうしたトラブルを避けるためにも診断は不可欠です。
中古住宅診断の基本項目
外壁・屋根の劣化チェック
塗装の剥がれやひび割れは雨漏りの原因になります。屋根瓦のズレや劣化も重要な診断ポイントです。
基礎や構造のひび割れ
建物を支える基礎にひびが入っていないか、傾きがないかを確認します。
床下や屋根裏の状態
湿気やカビ、シロアリの痕跡がないかを調べます。特に床下は素人が確認しづらい部分なので専門家の診断が必要です。
設備・配管・水回りの確認
水漏れや老朽化した配管は修繕費が高額になりやすい部分です。給湯器やトイレの使用年数も確認しましょう。
購入前に必ず確認すべきポイント
雨漏りやシロアリの有無
中古住宅で最も多いトラブルが雨漏りとシロアリです。被害がある場合は購入を見送る判断も検討しましょう。
耐震性能と築年数
1981年の建築基準法改正(新耐震基準)以前の建物は耐震性が不十分な可能性があります。築年数は必ず確認してください。
リフォームや修繕履歴
過去にどのような修繕やリフォームが行われたかをチェックします。修繕記録が残っている住宅は信頼度が高いです。
周辺環境や土地条件
建物だけでなく、地盤や周辺環境も重要です。地盤沈下や浸水のリスクがないか確認しましょう。
中古住宅診断の流れ
依頼のタイミング
購入申し込みから契約までの間に依頼するのがベストです。
調査にかかる時間と方法
調査は2〜3時間ほど。床下や屋根裏の点検を含めるとさらに時間がかかることもあります。
報告書の確認と活用法
写真やコメント入りの報告書を受け取り、不具合があれば修繕依頼や価格交渉に活用します。
中古住宅診断の費用相場とコスト感
戸建てとマンションの違い
- 戸建て:5〜10万円
- マンション:3〜7万円
オプション診断の費用
- シロアリ調査:2〜5万円
- 雨漏り診断:2〜5万円
- 耐震診断:10万円〜
中古住宅診断のメリットと注意点
購入後の安心につながる
診断を受ければ「この家は安心して住める」と納得して購入できます。
値引き交渉や修繕依頼の根拠になる
報告書を提示すれば、売主との交渉で有利に進められます。
全ての不具合がわかるわけではない
目視中心のため、壁の中など見えない部分の欠陥は発見できない可能性があります。
まとめ
中古住宅を購入する際には、外壁や基礎だけでなく、床下・屋根裏・水回り・耐震性までしっかり確認することが大切です。診断費用はかかりますが、購入後の安心感と予期せぬ出費を防ぐ効果を考えれば「安心への投資」といえるでしょう。