断熱の話を調べ始めると、
ほぼ確実にこの疑問にぶつかります。
結局、断熱等級は
いくつにすればいいのか?
等級4から7まで数字は並んでいる。
性能が高いほど良さそう。
でも、費用も上がる。
――ここで、多くの人が止まります。
この記事では
断熱設計を日常的に扱っている設計士の立場から、
- 断熱等級4・5・6・7で「何がどこまで違うのか」
- 数値ではなく、実際の体感・費用・失敗ポイント
- なぜ等級だけ見て決めると失敗しやすいのか
を、判断に必要なところだけ整理します。
先に結論だけ
- 等級は「高ければ正解」ではない
- 等級6・7でも、設計と施工次第で効果は出ない
- 多くの人が失敗する原因は
👉 等級選びそのものではない
ここを理解できるかどうかが分かれ目です。
断熱等級4・5・6・7の違い【早見表】
| 断熱等級 | 目安レベル | 体感の違い | 費用感 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 等級4 | 従来基準 | 冬は寒く、 夏は暑い | 低 | 今後の基準では最低限 |
| 等級5 | ZEH水準 | 冷暖房効率が 改善 | 中 | 設計差が大きい |
| 等級6 | 高断熱 | 室温が 安定しやすい | 高 | 施工不良で 効果減 |
| 等級7 | 最高等級 | 暖房に頼らないレベル | かなり高 | オーバースペック化しやすい |
※同じ等級でも「家の形・窓・施工」で体感は大きく変わります。
等級4|「最低限」だが安心ではない
等級4は、長年使われてきた基準です。
ただし、
- 冬は床が冷たい
- 部屋ごとの温度差が大きい
- 光熱費は下がらない
という不満が出やすい。
「とりあえず4でいい」
は、後悔につながりやすい選択です。
等級5|数値は良くなるが、体感は二極化
ZEH基準としてよく見かける等級5。
ただし実際には、
- 暖かい家になる人
- 「思ったより変わらない」と感じる人
が、はっきり分かれます。
理由は単純で、
断熱材の種類・厚み・施工精度がバラバラだから。
ここで初めて
「等級だけでは判断できない」
という壁に当たります。
等級6|性能は高いが、失敗例も多い
等級6は、多くの設計士が
「性能としてはバランスが良い」と考えるラインです。
ただし注意点があります。
- 窓性能が足を引っ張る
- 気密施工が甘い
- 断熱材の選定が合っていない
こうなると、
数値は等級6
体感は等級5以下
という家が普通に生まれます。
ここが一番、業者選びの差が出る等級です。
等級7|最強だが、誰にでも向いてはいない
等級7は、現行制度での最高等級。
- 暖房がほぼ不要
- 温度差が少ない
- 数値上は文句なし
ですが、
- 建築費が一気に跳ねる
- 施工できる業者が限られる
- 住まい方次第で性能を持て余す
という現実もあります。
「数字が一番高い=正解」ではありません。
ここが一番大事な話
ここまで読んで、
- 「自分の地域だと何等級が正解なのか」
- 「この見積もりの等級は妥当なのか」
- 「本当に性能が出るのか」
判断できないと感じたなら、それは普通です。
なぜなら、
- 等級は「結果の数字」
- 本当の差は「設計と施工の中身」
だから。
数字だけ見て選べるほど、
断熱は単純ではありません。
自力判断で失敗しない人の共通点
実は、断熱等級選びで後悔しない人は、
- 最初から
第三者に整理させている - 複数の提案を
同じ目線で比較している
という共通点があります。
性能の話を
営業トーク抜きで整理できる人は、ほとんどいません。
「迷っている時点」でやるべきこと
もし今、
- 等級4〜7で迷っている
- 見積もりを見ても良し悪しが分からない
- 業者の説明が正しいか判断できない
なら、
決める前に一度、第三者に整理してもらう方が安全です。
無料で相談できて、
営業されずに選択肢を整理できるサービスもあります。
まとめ(これだけ覚えておいてください)
- 断熱等級は「数字だけ」で決めない
- 高等級ほど、設計・施工の差が露骨に出る
- 迷っているなら、それは判断材料が足りないサイン
等級を決める前に、整理する。
それが一番、失敗しにくい選択です。


